基礎から学ぶ受験数学 <関数編> ~二次関数~

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今回は二次関数を扱っていきたいと思います。

二次関数は高校数学の最初の関門と言える分野で苦手な人も少なくないと思います。

しかし、二次関数が出来ないと、高校数学は終了します。

なので、二次関数は定型問題がスラスラ解けるぐらいよく学んでください。

うさぎさん

二次関数は慣れれば簡単だよ

今回の内容

二次関数

中学でも \(y=x^2\) のように原点を必ず通る二次関数は扱ったと思います。

しかし、高校になると原点を通らない二次関数がほとんどです。

例を出すと \(y=x^2+2\), \(y=(x-3)^2\) などがあります。

文字を用いて一般化すると

中学の二次関数
高校の二次関数

\(y=ax^2\) と表される。

\(f(x)=ax^2+bx+c\)

\(f(x)=a(x-p)^2+q\) と表される。

補足

高校からは \(y=\) と書かずに \(f(x)=\) と表記します。これは、\(x\) に何か文字を代入するとき、楽に書くことが出来るからです。

例えば、\(f(x)=x^2\) とすると、\(f(0)=0, f(2)=4\) となります。

必要があれば以下の例題を解いてみてください。

例題

\(f(x, y, z)=2x^2+3y^2+z^2\) とするとき、下記の問いに答えよ。

(1)\(f(x, 1, z)\)

(2)\(f(x, y, 2)\)

(3)\(f(1, 1, z)\)

解答

(1)\begin{align} f(x, 1, z)&=2x^2+3\cdot1^2+z^2 \\ &=2x^2+z^2+3 \end{align}

(2)\begin{align} f(x, y, 2)&=2x^2+3y^2+2^2 \\ &=2x^2+3y^2+4 \end{align}

(3)\begin{align} f(1, 1, z)&=2\cdot1^2+3\cdot1^2+z^2 \\ &=z^2+5 \end{align}

ここで、重要なのは二次関数の表記法が二つ存在していることです。

一つ例題をいれます、解いてみてください。

例題

\(f(x)=ax^2+bx+c\) , \(g(x)=a(x-p)^2+q\) \((a\neq0)\) とする時、\(p, q\) を \(a, b, c\) を用いて表せ。

解答

\(g(x)\) の右辺を展開すると

$$g(x)=ax^2-2ap+ap^2+q$$

となるから、係数比較して

\begin{cases} -2ap=b \\ ap^2+q=c \end{cases}

ここで、\(a\neq0\) より

$$p=-\frac{b}{2a}$$

$$q=\frac{4ac-b^2}{4a}$$

この問いのように二次関数 \(f(x)=ax^2+bx+c\) を \(g(x)=a(x-p)^2+q\) の形に変換する操作を平方完成と言います。

平方完成

二次式を \(a(x-p)^2+q\) の形に式変形することを平方完成という。

二次関数を見たら平方完成する

二次関数の問題が出た場合は、\(f(x)=ax^2+bx+c\) と \(g(x)=a(x-p)^2+q\) の両方の形で式を表す作業を最初にするようにしましょう。

理由として、それぞれの形にメリットがあるからです。

\(f(x)=ax^2+bx+c\) のメリット
\(g(x)=a(x-p)^2+q\) のメリット
  • \(y\)切片が分かりやすい
  • \(x\)切片が分かりやすい
  • 頂点座標が分かりやすい
  • グラフが解を持つかが分かりやすい

順に解説していきます。

まず、\(f(x)=ax^2+bx+c\) のメリットについて、\(y\)切片というのは\(x=0\)の値を入れた際の\(y\)座標を意味します。

\(f(0)=c\) なので \(f(x)=ax^2+bx+c\) の形であれば一目で分かります。

また、\(x\)切片とは \(f(x)=0\) を意味するので \(ax^2+bx+c=0\) を解けば良いことになります。

つまり、二次方程式を解けば良いことになるので、解の方程式や因数分解を用いることで簡単に解けると思います。

次に、\(a(x-p)^2+q\) のメリットについてですが、これはグラフを用いた方が分かりやすいと思います。

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